KeterでYesodを動かす。

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KeterとNginxを使って、Yesodをdaemonとして起動してみたので、まとめです。

結果として、

な感じで動作できそうな感じになりました。

ただ、cabal hellが怖くない(?)本番環境などでは、sandboxが消えちゃった時のことを考えると(そんなこと考えるのはおかしいかもですが、、)globalな環境にインストールしちゃっても良いのかもしれません。

今回の環境は、以下のとおりです。

stackはまだ勉強中なので、、cabalを使っています。。

Yesodをインストールする

YesodとKeterをsandboxにインストールします。安心してインストールできるようにLTS Haskellを使いました。

$ mkdir yesod && cd yesod
$ cabal sandbox init

## (執筆時点の)最新のLTS HaskellはGHC 7.10向けなので、LTS2を使います。
$ wget https://www.stackage.org/lts-2/cabal.config

$ cabal update
$ cabal install yesod-bin keter

インストールすると、 ./cabal-sandbox/bin 配下にyesodなどのコマンドができています。
やり方としては、スマートではないかもしれませんが、このコマンドを(楽に)使いたいので、パスを通しておきます。

$ export PATH="<ほげほげ>/yesod/.cabal-sandbox/bin:$PATH"
$ yesod init

Yesodのプロジェクトのディレクトリに移動して、またもsandboxでインストールです。
ここはcabalファイルに、細かくバージョンの制限があったので、LTS Haskellはなしでやっちゃいました。

$ cd <プロジェクトのディレクトリ>
$ cabal sandbox init
$ cabal install --only-dependencies

Keter用にYesodのプログラムを準備する

苦悩の末に、Yesodのプロジェクトが出来上がったら、Keterの設定ファイル(config/keter.yml)を更新します。
最低限更新が必要なのは以下かと思います。

user-edited: false    ## 削除

stanzas:
  - type: webapp
    hosts:
      - www.<かっこいいドメイン>.com    ## プロジェクトのドメインに変更

設定ファイルを更新したら、本番環境に持っていくバイナリファイルを作ります。
バイナリファイルの実体は、Yesodのプログラムや設定ファイルをgzipで固めたものです。
出来上がった <プロジェクト名>.keter が持っていくバイナリになります。

$ yesod keter

Keterの起動準備

Keterの起動ディレクトリを適当な場所に作成して、起動ファイルを準備します。

$ mkdir keter && cd keter
$ mkdir etc incoming

incomingディレクトリには、先ほど作ったYesodのプロジェクトのバイナリファイルを配置しておきます。

etcディレクトリには、Keterの起動ファイル(keter.yaml)を準備します。
この環境はsystemdなので、以下のようになりますが、それ以外の環境については巻末のリンクをご参照ください。

root: <ほげほげ>/keter    ## 上で作ったKeterの起動ディレクトリ
nginx:
  start:
    - systemctl
    - start
    - nginx.service
  reload:
    - systemctl
    - reload
    - nginx.service

つづいて、Keterのsystemd用のファイル(/usr/lib/systemd/system/keter.service)を準備します。

[Unit]
Description=Keter Deployment Handler
After=local-fs.target network.target

[Service]
ExecStart=/<Keterをインストールしたディレクトリ>/keter /<Keterの起動ディレクトリ>/etc/keter.yaml

[Install]
WantedBy=multi-user.target

最後にnginxのProxyの設定(/etc/nginx/nginx.conf)を変更します。

http {
    server {
        server_name  www.<かっこいいドメイン>.com;    ## プロジェクトのドメインに変更
        location / {
            proxy_pass http://localhost:<Yesodのポート番号>;    ## Proxyの設定を追加
        }
    }
}

Keter起動!

起動します。

# systemctl start keter.service

うまく行っていれば、設定したドメインでアクセスできるかと思います。

OS起動時に自動で起動するようにするのは、こちらです。

# systemctl enable keter.service

参考

Yesod Deployments with Keter
Deploying your Webapp